この夏を生きる『命の神秘』

中谷よしの

2012年08月06日 06:00

夏休みの宿題のために、息子と一緒に
地区の神社へ、セミが羽化するところを観察に行きました。

図鑑に『夜暗くなる7~8時頃から羽化が始まって、
終わるまで2~3時間かかる』

と書いてあるのに、まず驚き!

今まで、朝早くに幼虫が土から出てきて、セミになってると思っていました(^^;


それで、夜8時すぎに、
神社に行き、土から出て木に登ってきてる幼虫を探しました。

懐中電灯で木を一本ずつソ~ッと照らしながら、探していくと、

「あ!コレ??!!」
「うわ!ホントだ!!!すげっ!!」

20時20分ーセミの成虫が出てきていました。

足が硬く丈夫になるまで、しばらく逆さになってジッとしています。


「すげえ!本と一緒だ!興奮する~」
「うん。母ちゃんも、はじめて見たよ!」



20時30分(さっきから10分後)ー殻から出て、6本の足でつかまっています。


縮んでいた羽に体からの体液が徐々に流れ込んで、羽が伸びてきます。


「すげえ~!感動だ~!」
「ほんとだね~。すごいねえ。こんなに真っ白なんだね!」


このあと、息子は寝たので
21時50分(1時間半後)に、夫婦で見に行ったら、
殻のそばにジッととまっていました。


こうして、色が濃くなり体が硬くなるのを待つのです。


「わあ~。色が濃くなってるよ。セミらしくなってきてる♪」
「うわあ♪すごいなあ」


日が昇るころまでには、色も濃くなる体も硬くなって、飛び立っていくそうです。



朝6時に行ってみたら、
抜け殻だけが木にありました。



命の神秘ですね


宿題の手伝いなんて面倒だなあって思ってたけど、
こんな瞬間に立ち会えて、
皆で興奮し、感動しました。


息子も私たちも、
真剣にセミを見つめていたこの夜を
何年経っても忘れない気がします。

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